タイトル
2013年4月12日金曜日
食べれるデザインフィッシュ
Design fish that can eat
ベラという魚をご存じでしょうか?
「はやく人間になりた〜い」の
妖怪人間ベラと同名魚です。
このベラという魚、どうも釣りマニアには
漁業価値が低いようで、
はじめて海釣りの船に乗せてもらったときも、
同船のベテラン釣り師たちからは
「餌盗り」や「外道」として扱われ、
釣ったその場で捨てられていました。
(戻されてと以下先に訂正)
私はこの世界での「キャッチ&リリース」は
好きではなく、
真剣勝負の相手は必ず食することが
魚への礼儀だという信念があります
(ある出来事以来・またの機会に記する)
釣ったその場で捨てられるなら、
私の晩御飯にと思いましたが、
それぞれのカルチャーに口出ししてはいけない
というのも自己指針であり、
何か気になる魚として心ひかれていきました。
そして
「今日のその時」
(番組ENDしましたがこの台詞すきです)
私の手に持つ竿糸の先にベラが!
「やった〜」
嬉しくて、
釣り上げ目の前にして、よくよく見ると
「おっと」
熱帯漁のように派手な魚ではないですか。
「これ食べれるの?」
「ペイントした?」
と思ってしまうボディデザインだったのです。
ところが、です〜
これが評判とちがい、
私の口にはバッチリなのです。
めちゃ美味しい!
塩焼きとして食させていただきましたが、
パリのとある2つ☆レストランで
いただいたスズキの塩焼きを彷彿させるうまさ!
(いやそれ以上かも)
しびれる!
ビューティフル!
後で知ったのですが、
関東では見向きもされないこの魚、
関西では高級魚として扱われ、
ベラの遊漁船も出るほどの人気魚だったのです。
特に瀬戸内海のモノは絶品らしく専門に狙う延なわやさし網漁業や、
釣りの遊漁もあるほどの超人気だったと知りました。
ベラとその仲間(ベラ科)は種類も多く
体長10センチ程度の比較的小さな種類から、
コブダイなど体長1 m に達する大型魚、
さらにナポレオンフィッシュと呼ばれる
体長2 m を超える最大種メガネモチノウオまで存在することもわかりました。
さらにさらに、
この魚、
なんと
雌性先熟の性転換をするのです。
派手な色彩の雄に性転換し、
縄張り内の複数の雌を惹きつけ繁殖する。
種類によっては機会ごとに性転換を行うという
特殊なカルチャーをも持つのです。
謎多き、つわものなのであります。
師と呼びぐらいの
クリエイティブな魚だったのでありする〜。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿